フェーズ概要
ゲームは1年を4つのフェーズに分けて進行します。
最初の3つのフェーズは最初に1度しか行いませんので注意して行動してください。
フェーズ開始時、領内の税金として資金力x1000万ゴールドが国庫に入ります。
◆ゲームの目的
PC(プレイヤーキャラクター)は、連合国傘下の「王」または帝国傘下の「領主」となって、自国を豊かにしながら領土を拡大することを目的とします。
(王と領主の2つの呼び方がありますが、「王・王国」で統一します)
ゲームコンセプトは「謀略や計略といった知恵を駆使して、自分の目的を達成しながら、この戦乱の時代を生き残れ!」です。このため、ただの戦闘だけでなく交渉で他国より有利に立ったり、戦闘直前の計略で相手の兵士数を大幅に減らしたりといった、実際の戦争に近い戦いを実現できるように作られています。個vs個がぶつかり合う集団戦闘ではなく国vs国の戦争をお楽しみください。
◆行動
外交・国内・戦略は同時に行います。
外交
周辺国の情報を聞き出し、次の内政や戦略を立てるためのヒントにします。
●POINT1:国力を増強するため情報をうまく売買しよう。
●POINT2:戦略フェーズで攻撃したい国を決めるために相手国の情報を手に入れておくと有利になれる。
国内
装備や兵器を購入して戦争に備えます。
●POINT1:計略カードは魅力的だけど買いすぎに注意。
●POINT2:王として戦える機会は少ない、購入するものは慎重に考えよう。
戦略
すべての国がどの国に対して戦闘を行うかを決定します。
●POINT1:王国内戦力を出兵と護衛にどう振り分けるかよく考えよう。
戦闘(複数回)
エリアごとにランダムで決定した戦場をピックアップして実際に戦闘を行います。
その他の国の勝敗はGMが各国の国力を元に決定します。
●POINT1:賽は投げられた。あとは戦うのみ!
外交
◆目的
中立な共和国が開いた晩餐会に各国の王が集まり他国の情報収集する時間です。
4つのエリアごとに集まり、交渉カードを使って様々な交渉を行います。
- 交渉に応じた内容は必ず守ってください。
- すべての交渉相手は敵味方を問いません。
- 交渉内容はできるだけ他の国に知られないようにしてください。
- 交渉カードは何度も使いますので傷めないように注意してください。
◆交渉方法
4種類の交渉カードを使います。
交渉事に必要な情報を記入し、金銭を渡す場合はゴールドと一緒に封筒に入れ、交渉したい相手に渡します。
渡された側はカードを見て交渉に応じるなら、カード下段に書かれた対応を行います。
交渉に応じる場合はゴールドを受け取ってください。
提示する金額は相場を参考に自由に設定して構いません。
兵力開示
相手のその時点の兵力を聞き出します。兵力は売買されるので、いつまでも正しいとは限らない。寝返り
現在の所属(帝国・連合国)から寝返って相手側に付きます。※寝返ったことは他国に漏らさないこと
不可侵条約
お互いを戦争対象としないことを約束します。兵力売買
自国の兵力を売買します。売った後に寝返るかもしれないのでよく考えて。不可侵条約を先に結ぶといいかも。◆使用例
【不可侵条約】の場合
【兵力売買】の場合
国内
◆目的
国内で兵を鍛えたり、新しい兵器を開発したりと軍備を増強します。
国庫にある所持金で中立国の商人ギルドから、欲しいアイテムを購入します。
◆購入できるアイテム
国同士でのお金の貸し借りは出来ません。資金が足りない場合は兵力や情報を売買してください。
攻城兵器 | 1,000万 | 攻城戦で使用できます。リアル戦のときは戦闘方法を参照。ダイス戦の時は判定値に+1。最大2台購入可能。 |
---|---|---|
計略兵器 | 1,000万 | 国境線、領地内戦、攻城戦で使用できます。(詳しくは計略を参照) |
傭兵部隊 | 2,000万 | 兵力が1増加します。リアル戦の場合は兵士のHPが全員1増えます。ダイス戦の場合はダイスが1個増えます。 |
王の装備 | 1,000万 | リアル戦の場合王のHPが1アップします。ダイス戦の場合は補正値が+1されます。最大3つまで購入可能。 |
◆計略
計略は購入時に計略カードを1枚引きます。計略の何が入手できるかはわかりません。
計略は最大3枚まで購入できます。
1回の戦闘で使用できるのは1枚だけです。
計略の種類
それぞれの計略の中に複数の種類があり、効果が異なります。
計略は戦闘直前に使用します。相手との戦力差を見極めて効果的に使用しましょう。
攻撃計略 | 相手部隊数を減らす。対抗計略で打ち消されるリスクがあるが強力。(=リアル戦闘では敵のHPを減らす。ダイス戦闘では敵の判定ダイスを減らす) |
---|---|
対抗計略 | 相手の攻撃計略を軽減・無効化する。相手の支援計略を打ち消すことは出来ない。 |
支援計略 | ダイス戦闘では、自分の判定値にプラス補正を加える。攻撃計略ほど強力ではない。リアル戦闘では、王または兵士1人のHPを上限を超えて増やす。 |
戦略
◆目的
どれだけの兵力でどの国に攻め込むかを指令書に記入し、エリア別の戦略ボックスに入れます。
出兵しない場合は空欄にしておきます。
- (A)攻撃力と(B)防御力に、自分のキャラクターシートの数値を記入します。
- (A)+(B)を(C)に記入します。
- 手元のチップの枚数を兵力としてどれだけの兵を出兵させるかを決め、(D)出兵に記入します。
- 王国内戦力の残った数値(C)-(D)を防衛に記入します。
- 攻撃対象国の領地番号を記入します。
- 指定場所に置かれたエリア別のボックスに指令書を入れます。
◆リアル戦闘とダイス戦闘
戦闘は時間の都合上、実際に武器で戦う「リアル戦闘」と、戦闘対象国同士でダイスを振って数値の高いほうが勝利する「ダイス戦闘」を行います。
リアル戦闘時とダイス戦闘時で、指令書に書いた数値の扱いが異なります。
戦闘方法 | 自国が攻撃する場合 | 自国が防衛する場合 |
---|---|---|
リアル戦闘 | (D)出兵の数値が兵士全員のHPになります | (E)防衛の数値が兵士全員のHPになります |
ダイス戦闘 | (D)出兵の数値分のダイス+(A)攻撃力の合計値が攻撃力 | (E)防衛の数値分のダイス+(B)防御力の合計値が防御力 |
攻撃側:(D)出兵の数値が兵士全員のHPになります
防衛側:(E)防衛の数値が兵士全員のHPになります ダイス戦闘
攻撃側:(D)出兵の数値分のダイス+(A)攻撃力の合計値が攻撃力
防衛側:(E)防衛の数値分のダイス+(B)防御力の合計値が防御力
ダイス戦のとき
攻撃力が防御力より大きい場合、攻撃側が勝利。
攻撃力より防御力が大きい場合、防衛側が勝利
●リアル戦の場合の例
●ダイス戦の場合の例
●兵士数のイメージ
出兵・防衛の数値は実際には100人や1000人の兵士たちです。
しかし兵士数に合わせて参加者人数を増減させるのは難しいので、兵士のHPやダイス数としてこの数を表現しています。
◆攻撃可能国
- 国境線を挟んだ隣国のみ攻撃できます。
- ※攻撃対象国の所属は問いません。同じ所属でも攻撃可能です。
4⇒1、1⇒5は、いずれも隣接していないため攻撃不可
戦闘
◆第1回戦闘
エリアごとに戦闘を行います。
GMがエリアボックスから指令書を1枚ずつ取り出し、指令書に書かれた国の行動を公開していきます。
1エリアすべての行動が決まったら、最後に決まった行動はリアル戦、それ以外はダイス戦となります。
ダイス戦から処理を行い、最後にリアル戦を行います。
ダイス戦
対象国の王は戦闘テーブルに集まり、GM指示の元ダイスを振って勝敗を決定します。
国内フェーズで購入した計略カードを使う場合は、使用することをGMに伝えます。
リアル戦
GMが戦闘方法を伝えます。
2国がお互いに攻撃した場合は「国境戦」になります。
1国が一方的に攻撃した場合は「領地内戦」になります。
それぞれの戦闘方法について詳しくは【戦闘ルール】を確認してください。
リアル戦の流れ
- リアル戦をする国が決まったら、その国の王は武器を持って中央に集まります。
- 他の人は兵士としてどちらの王につくかを決めて、武器を持ってそれぞれの陣営に分かれます。(休憩する人は抜けて構いません、人数バランスは調整します)
- 両陣営は王の指示で隊列を組みます。
- GMは隊列の先頭に立ち、GMの合図で隊列を率いて中央に進みます。
- お互いをにらみ合う位置に来たら停止します。
- GMがお互いの兵力(王と兵のHP)を説明します。
- 計略を使う場合は宣言します。(使用タイミングはGMが言います)
- お互いに戦闘前口上を言って、各陣営後方の元の場所に戻ります。
- GMの合図で戦闘を開始します。
前口上例
「臆病風に吹かれて逃げ出すかと思ったがよく我が軍勢の前に現れたな、ハッハッハ!」
「数では負けていようとも、苦しい練兵に耐えた我が軍勢の実力をとくと見よ!」
「見ろ!なんてみすぼらしい兵隊たちだほとんど農民ではないか。我々が本当の戦士の戦いを見せてやろう!」
「ここで屍を晒したくなければ今すぐ撤退することだな!」
◆イベント戦闘
GMが宣言下タイミングで護衛戦またはモンスター戦が発生します。
GMが指定する内容に合わせて対象国は戦闘を行います。
戦闘の前または後にNPCを交えたシナリオトークが発生します。
◆攻城戦闘
第1回戦闘で相手国に勝利した国は撤退または攻城戦を選択できます。
GMがダイスで、攻城戦を選択した国の中からリアル戦闘を行う国を決定します。
それ以外の国はダイス戦を行います。